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うちはに転生しました。

第9章 クロとサスケと。











「あー・・・マジで眠たいわ・・・」

『キミは寝過ぎだよ・・・。あ、サスケがご飯作ってくれてるらしいよ」

「あ、ホントだ・・・。ん?あれ、これ・・・お弁当?サスケ兄さんて持っていくの忘れたのかな」





不恰好に作られたご飯の横に、なにやら弁当らしきものが置いてあった。

風呂敷で包んであるが、そのまま放置されている。








「っと・・・ついつい昔のくせが出ちゃうね。スイレンも口が裂けても私のことハルだなんて呼ばないでね」

『・・・それ、笑いながら言うことじゃないよね』









物騒なことを・・・とスイレンが呟いて、ソファーに寝転がる。










「ねえ、スイレン。今日暇だし、この後サスケに弁当届けに行こうか」

『場所分かるの?』

「多分」

『まあ、いっか。キミがそうしたいのなら、僕はそれについていくよ』

「じゃあ決まり。ご飯食べたらすぐ行こ」







そう言って椅子に座り、ご飯を食べ始めた。













































「スイレン、何かさ、ドキドキするね」

『そう?いや、僕はよく分かんないや』

「えっと・・・どこから入ったらいいんだっけ・・・」






サスケがいるであろう忍者アカデミーに着いた私たちは門の前をうろうろしていた。






「まあ、入ってみればいっか」

『僕の背中に乗る?』

「ううん、いいや。サスケ兄さんがどこにいるか分かんないし」

『そう?匂いを辿れば一発だけど』

「あ、ならお願いしてもいい?」





手間がかかるより、手っ取り早い方がいいに決まっている。

そう思って、スイレンにお願いすると、スイレンはネコの姿から大型犬ぐらいの大きさのオオカミになった。






「スイレン、オオカミ好きだね」

『あー・・・うん、まあね。そっちの方が何か格好いいでしょ?』

「私は何でもいいけどなあ。スイレンなら」

『・・・ハルのそういうところ、ホント好きだよ』

「ありがと。でも一歩間違えたら恋人同士の会話になっちゃうから慎もうね」

『うん・・・?』

「まあ、いいや。じゃあ、そろそろ行こうか」














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