第9章 クロとサスケと。
「ねえ、スイレン。うちは一族って何の一族だと思う?」
『いや・・・』
「私が思うにね、愛の一族だと思うの。写輪眼っていうのは感情が脳に何かを分泌させて、目に影響して起こるものらしいよ」
『へえ』
「うちは一族っていうのは、愛に敏感なのかもね」
『ふうん』
「・・・私もね、よく分からないの。でも、スイレンが私のこと心配してくれてるように、私もスイレンのこと心配してる」
『うん・・・?』
「極端に言うと、愛ってこういうものなんじゃないかな?よく分からないけど」
スイレンも、私も。
結局は同じなのかもしれない。
「まあ、まだまだ時間はあるよ。これから知っていけばいいじゃん」
私がそう言うと、スイレンはうん、と言った。
『やっぱり、キミがいてくれて良かった』