第8章 兄の心配と妹の意図。
「「「「「いただきまーす」」」」」
男たちの朝は凄い。
「あっ、ずりぃぞ旦那!それはオイラの」
「ぐちぐちうるせぇぞ、ガキの癖に。んなんだからいつまで経っても小さいんだ」
「旦那だってそこまで大きくな――」
「ほら、小南」
「ありがとう、ペイン。いつも悪いわね」
「いや」
「角都ゥ、あれとってー!」
「自分で取れといつも言ってるだろ」
「遠いんだよなァ」
「・・・仕方ないヤツだな」
芸術コンビのサソリとデイダラはおかずの取り合い。
ペインは小南をそんな中に入れさせない為に彼女のためにとってあげている。
不死身コンビは角都が飛段の為に渋々とってやってる、という感じだ。
ちなみに、イタチの分は、鬼鮫が取っている。
「イタチさん、どうぞ」
「悪いな、鬼鮫。ハルの分もとってやってくれないか」
「分かってますよ」
「ハル?・・・っておい・・・また寝てるのか」
「・・・よほど安心したんですかね?あなたとは2年ぶりなんでしょう?」
「まぁ、そうだが・・・」
無防備に身体を自分に任せきっている妹を見ると、どうにも無理矢理起こす気にもならない。
(部屋に連れてもどるか)
「悪いな、鬼鮫。コイツを部屋に置いてくる」
「言うと思いました。どうぞ、行ってきてください。・・・どうせ一緒に寝るんでしょ」
「・・・」
沈黙は肯定です。