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うちはに転生しました。

第2章 子供時代と一つの事件。




「・・・ハルは迷子にならないもん」



少し、拗ねたように言うと、



「でもなあ・・・」



と困ったように笑う。





すると、カカシがこう言った。

「俺が抱っこしようか?」

「え・・・?いや、カカシさんそれは・・・」

「うん。カカシ・・・にしてもらう」


(あまり、イタチを困らせたくない)



「・・・まあ、ハルもこう言ってることだし。な?」


「はあ・・・」






少しだけ、イタチが寂しそうな顔をした。


(・・・イタチってシスコン・・・いや、まあありうるのかな。サスケとイタチってお互いブラコン・・・)


などと、少し心の中で思ってみたりもした。












家の近くまでついた。


「・・・カカシさん、今日はありがとうございました。ほら、ハルも」

「・・・あざす。・・・・ありがと」


・・・・今のはふざけたわけじゃない。いや、若干言ってみたくなったのもあるけど。






「いいっていいって。俺も久しぶりに小さい子抱っこしたからさあ」

「そうですか・・・」

「じゃ、俺は帰るわ。・・・じゃあな」

「はい、おつかれさまでした」

「ばいばーい」



手を振って別れる。

空はまだオレンジ色で、真上をカラスが飛んでいた。




「・・・ハル、今日はごめんな」

「・・・何で兄さんが謝るの?」


だって、とイタチは続けた。



「いつも、お前には我慢ばっかりさせてる」





(それは、イタチの方なんじゃないの)






「もっと、甘えてもいいぞ。・・・お前は、欲しいものとか言わないからな」




(それは、癖だよ)



前は、家族に迷惑かけたくなくて、何も欲しいものとか言わなかった。だからなのかもしれない。










「明日は、一日中甘やかしてやるからな?」


「・・・明日・・・?なんで・・・?」



門をくぐる。









「・・・気付いてないのか。まあ、明日になったら分かるさ」







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