第2章 子供時代と一つの事件。
「・・・あ、カカシさん。すみません」
イタチがサスケを抱っこしてこちらへ歩いてくる。
「イタチ兄さん。えと、その・・・お疲れさま・・・?」
「ありがとう、ハル。待たせて悪かったな」
ううん、と言う代わりに首を横に振る。
と、急にカカシがイタチに言う。
「イタチ、この子大人っぽいなあ」
「え・・・?」
「んー・・・なんつーか雰囲気?」
「・・・そうですか?」
(あ、サスケ寝てる)
寝顔もかわいい。
「イタチ兄さん、サスケ兄さん寝てるよ」
「え・・・?あ、ホントだ、サスケ、起きろ」
「・・・起こすのダメ。だから、早く帰ろう?」
そこで、まだ自分がカカシに抱っこされていることに気づき、
「カカシ・・・降りる」
「こら、ハル。呼び捨てにするのは失礼だぞ」
「いいっていいって。・・・よいしょ」
ふわりと地面に足が付く。
「ハル、帰るって言っても・・・」
「ハル、歩くよ。大丈夫、イタチ兄さんに着いていくから」
「でも・・・」