第7章 帰ってきました。
急いで廊下に出ようと出口へ向けて走る。
(あと1分・・・!!)
「えっ、ちょっ・・・!?」
出る寸前のところで誰かに腕を掴まれた。
10
「っ」
(イタチ兄さんんんんん!?)
イタチだった。
9
「お前・・・ハルか?」
「!?」
8
(なんかバレてるけど今はそれどころじゃない!!)
7
『ちょっ、ハル!?間に合わ―――・・・あ』
6
「・・・・」
5
「やっぱりお前、」
4
「違います人違いです離してもらえますか」
3
「いや、お前のチャクラで分かる」
2
「そんなわけ・・・」
1
『あちゃー・・・・』
0
ボフンっ
クロの身体が煙に包まれた。
「え?」
「はっ?」
「んん?」
暁メンバーのリアクションは様々だったが、今はそんなこと気にしている場合ではない。
驚くのも最もだ。
なんたって、イタチが手を掴んでいるのは茶髪の女ではなく、
「・・・・子ども?」
黒髪の少女だったのだから。