第7章 帰ってきました。
――――三日後。
「本当に大丈夫なのか」
「うん。ありがとう」
『ねえ、もう出るの?』
そこには茶髪のボブの少女がいた。
その肩には真っ白なネコが一匹。
「うん。ありがとう。また会いにいくから、この顔覚えといてね」
「・・・ああ、覚えとく。クロ、気をつけてな」
『全く、疲れるなあ。じゃあね、サスケ。不本意だけど元気でね』
「ちょっと」
「・・・・・」
「それじゃ」
「・・・まさかサスケ兄さんと会うことになるなんて思わなかった」
『キミも、安心したでしょ?』
「うー・・・ん。まあ、そうだけど」
その少女はハルだった。
スイレンが寝ているハルに術をかけており、ハルが起きいた時にはもうあの姿だった。
「・・・ねえ、これからどうするの・・・?」
『ん、そうだねえ。大体、お金がないからさァ』
「全く・・・。スイレン、何に使ったの?」
『ええっと・・・』
実は、お菓子を・・・
そう白状したスイレン。
一体どれだけお菓子買ったんだ。
「まあ、いいけど。どうするの?お金ないんじゃ、ここから宿も取れないじゃん」
『うん。働けばいいじゃん』
「・・・私、子供だって。どうするの」
『ん?前言ったじゃん。大人にしてあげるって』