第7章 帰ってきました。
スイレンはしまったという顔をすると、ヘラリと誤魔化すように笑った。
『実は・・・お金が無くてですね・・・』
「それ、早く言ってよ・・・。あー、うん。これ食べたら出ていくから、ね」
「・・・・」
ご飯をお腹に詰め込み、あっという間に完食すると荷物を持ち、玄関へ向かった。
「・・・お前、何してんだ」
『ちょっ・・・え!?』
「何って帰るんじゃ・・・」
モグモグと口を動かしながら、首を傾げる。
「・・・ハァ、んな急がなくても追い出したりしねぇよ。俺はお前の中でどんなひどい人だ」
「えっと・・・」
「明日までここにいればいい。病み上がりのガキはおとなしくしてろ」
(サスケ兄さんも子供じゃ・・・)
二歳しか歳の離れてない兄の随分大人びた言い方に違和感を覚えつつも、大人しく返事をし席に座った。
「あ、ありがとう・・・」
「フン。分かったらさっさと寝てろ」
サスケは私の荷物を持つと、私をベッドに放り投げ、部屋のドアを閉めた。
「寝ろ」
「・・・・・ハイ」