第3章 兄妹再会!?
それからまたしばらくした後、
「誰だーーーー!? 勝手なことを叫んでいる奴はぁぁぁあああ」
地響きとともに門が開き、待っていました派手な将軍様が現われた。
「や」
私は小さく手を上げた。
すると、呂布の表情がみるみる変わった。
「…伊緒? お前、今までどこに行ってた??」
「どこにって…いたたたた…あんまり引っ張らないでよ痛いって」
呂布が私の顔を見るなり腕を掴んで引っ張りこんだ。
こうして私はまんまと虎牢関に入れたわけですが、心中は複雑。
連合軍に加担してるし、でも孔明や姜維を裏切れない。
そう思いながら、閉まりゆく門を見つめていた。
門をくぐり、中に入るとすぐに張遼に出くわした。
か、っこええ!
少し見とれていると
「何か?」
と怪訝な顔をされてしまった。
うん、かっこよかっただけー。
愛想笑いを浮かべながら腕を引く呂布について行った。
「りょ、呂布殿。
次は私が外に出ますがよろしいですか?」
「ああ、脅しに一回りして来い」
そう言って呂布は張遼をちらりと見た。
「はっ」
張遼は私を一度見るとそのまま門を出ていった。
そしてすぐ近くにある幕舎へ入って行った。