第3章 兄妹再会!?
今、ここで怖気づいたら孔明の努力も姜維の命がけの行動も水の泡だ。
私は孔明に言われた通り、鎧を脱ぎ槍を投げ捨て、虎牢関の前で仁王立ちした。
「呂布兄ーーーー!!!」
そして大声で呂布を呼んだ。
しかし、武器のぶつかり合う音や断末魔にかき消されてしまう。
そのうち、私を見かけた衛兵が声をかけてきた。
「なんだ、おまえは」
そう言って近づいてきたが私はかまわずに叫んだ。
「私というものがありながら、こんなところに引きこもって、いつまで放っておくおつもり? もう実家に帰らせてもらいます!!」
シーン
なぜかその叫びの瞬間だけ、しわぶき一つ起こらずに、私の声は虎牢関中に響き渡った。
そのしばらく後、バーンと虎牢関が開きチョウ蝉さんが馬を走らせて去って行った。
あ、なんかまずいことになった?もしかして。