第2章 虎牢関にて
こうして私も戦に参加することになった。準備万端ってわけじゃないけども…槍のほうがね。でも、孔明と月英さんの二隊に守られながら進めているので問題はない。
そして虎牢関前。
待てども待てども今日に限って呂布が出てこない。
これではいつ出てくるのかわからず、私の出る幕もない。
「困りましたね…」
孔明は思いもよらぬ呂布の行動に困らされていた。…さすが最強の気分屋だ。
「呼んでみようか?」
私は槍を持ち鎧を着ながら言った。
「…あなたを死なせては、我が策がなりません。…なりませんがそうせざるえませんか…」
と、孔明は暗い声で言ったので、
「死なないなー!大丈夫大丈夫!」
と、私は明るい声で答えた。
すると、孔明は幾分持ち直した感があった。