第8章 それぞれのかたち
あのあとぼくらは二人で寮まであるいた。
授業も終わってたようで、生徒も二人ほどしか歩いてなかった。
「ね、静くん。私ね・・・ここに入学したの夢叶えたくってきたんだけどね。
今すごく悩んでて、私なんかが誰かを輝かせることのできるのかなって。」
私は恥ずかしくて静くんの顔は見れず
まっすぐ前をみながら話していた。
「うん」
表情はわからないけど
そっときいてくれているみたいだ。
「デザインを勉強したくってここにきたけど
自分にはそれだけの才能あるのかって・・・不安なんだぁ。
この学校にはアイドルもいるし、それぞれ既にかがやいてる。そんな人たちをわたしがどうやったらもっと輝かせることできるのかなって・・・えへへ」
なぜか、わたし真面目なはなししちゃったよ。
静くんきっと疲れてるよね・・・
ふと離し終わった彩は隣の静のほうを見ると
必死に自分をみている彼がいた。
「僕、、、そうやって自分がどうしたいかって考えてる彩さんなら絶対輝かせることなんて簡単にできると思うんですよ。
ぼ、ぼくなんかがいったら迷惑かもしれないけど
そのくらいのちからは絶対もってますから・・・
・・・自信もって・・・ください。彩さん」