第8章 それぞれのかたち
-----------------------------ゴソゴソ
静「ん・・・。
あれから僕ねちゃったのか・・・痛っ」
ずっと握ったまま寝ていたからか
手が固まって痛かったのだ
静「あれ?!・・・・・彩さん・・・」
起きると目の前にはすぐ彩の顔があった。
びっくりした静だが
握ったいた手が彩のだと気付き、優しさに触れ
側に寝ていた彩の姿に愛おしく感じた。
静「彩さん・・・ふふ。
少しだけ・・・いいかな?」
静は握っていた手を離し、彩の頭におそるおそる触れた。
僕には君が必要だ。
こうやって側にいてくれるだけで救わられるんだ。
誰がなんと言おうと僕が君を輝かせたい・・・
「・・・・ん。」
あれ?ん、私・・・ねちゃったのか・・・
あったかいなぁ
静君起きたのかなぁ
彩「ん?静くんもう大丈夫?・・・・ヘっ?!」
--------------------------ギュ
気づくと寝ていたと思っていた静に
そっと抱きしめられていた。
静の腕はしっかりと彩の背中までまわっていた。
「ど・・・・静くん?どうしたの?・・・」
静は抱きしめていた手を少し強めると
彩の耳元に口を寄せた。
「僕・・・・彩さん以外のひと・・・信じられなくなっちゃた。
彩さんさえこの世界にいてくれたら・・・
それだけで十分だ・・・ほかになにもいらないんだ・・・いらない・・・」
静の包まれる力がそっと強くなったきがする。