第4章 記憶
私は元々体が弱く、長く生きられない体だった。
故郷は戦争が絶えなく、周りを見れば死体だらけ、悪臭がひどく、私以外にも、何人か女性はいたが、レイプ、人身売買、奴隷にされるかだった。
夢も希望もない、そんな毎日が続いた
ーある日ー
「うっうっ、、、」
母が爆撃に巻き込まれ、、帰らぬ人となった。父も戦争に行ったまま、わからない。
母が残した遺書に、
家の地下に、小さな船を作ったと、それに乗りこの島から脱出しろとの事。
島にいても、絶望しかない。
一か八か、船に乗り、少しの人生を生きようと決心した。
ダメだったとしても、、この島で死を迎えるよりは、、
少しの食料と雨よけの道具を持ち海に出たが、、
「島一つ見えない、。」
途中天気が悪くなり、、嵐。
かと思えば、真夏のような暑さ。
食料はあっという間に底をつき、あまりの暑さに耐えられなく。
「ごほっ、、ごほん、、もう私は、、このまま死ぬんだ、せめて何かを成し遂げてから、死にたかった、、、」
涙をこぼし、気を失った。そこへ、、、