第2章 え。誰この子。(ギャグ)
元柳斎は昔からある時間になると毎日密かに地下の奥にある立ち入り禁止区域に通っていた。
通っていることを知っている者はいても、
何をしに行っているかを知っている者はいなかった。
今日も密かに地下へ行く。
複雑な暗号を唱え、扉が開くとそこには・・・
「あ、おじぃちゃん!遅いよー!」
花のように綺麗な娘が寝っ転がりながらせんべいを食べ、漫画を読んでいた。
部屋は地下とは思えないほど広くて明るくて、寝具にキッチン、冷蔵庫、トイレにお風呂にテレビやpc、エトセトラ、エトセトラ・・・おまけに冷房暖房設備は申し分ない。
ここで一生を暮せない者がどこにいようか、いや、いない。
「遅くなってしまったのー。お詫びに今度プールをあげよう。」
そう、この素晴らしい部屋を用意したのは他でもない
総隊長殿だ。
自分の孫娘がそんなに可愛いか。
二人はテレビゲームをしながら他愛もない会話を楽しんだ。
元柳斎が地上へ戻る時間が来たとき、少女は言った。