• テキストサイズ

Swear to you...

第5章 Indian's prince


―2時間後―

セ「お待たせ致しました。スパイスと玉葱の旨みでやわらかく鶏肉を煮込んだカリーです。コリアンダーとヨーグルトでさっぱり仕上げました」

ソ「…もうできたのか?!あれからまだ2時間くらいしか…!」

セ「ええ、2時間もかかってしまいました。お待たせして申し訳ありません」

ソ「それにこの香りは、すごくアグニのカリーに近い。一体どうやってこの短時間で…!」

セ「簡単な事です。ただ全てのスパイスを味見した“だけ”ですよ^^」

あれ…本当に味わかっていたのか…疑問なんですよね…

ソ「全種類を!?全部?」

セ「ええ、それを元に先日、アグニさんが朝食に作っていらっしゃったカリーの香りに近くなるようスパイスを調合してみました」

ソ「香りってたったあれだけで」

セ「私、“人”よりも少々鼻が良いんです」

本当にそういうことは私にはできない
そういうことはセバスチャンじゃないと…

最初は羨ましいとか思ったこともあったけど…
そんな思いはもう諦めた
私は私にできることを、私なりに坊っちゃんの駒に…
/ 171ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp