第4章 birthday
日が沈みかけた頃私達は屋敷に着いた
セ「狩りも盛況だった事ですし、私が腕によりをかけて…」 ガチャッ
「「「あ、おかえりなさーいっ!!」」」
シ「お前達その格好は…!?」
扉を開けた先にはボロボロで笑顔で出迎える使用人達…
フィ「みんなで作ったんですよ!!」
ほらと見せてきたのは蝋燭やらなにやらが立った食物の物体
そして3人の後ろにはごっちゃごっちゃに飾り?つけられた薔薇やテーブルクロス
フィ「薔薇で飾りつけもしたんですよ!」
バ「坊っちゃんの好物がいっぱいの丼もありますぜィ」
メ「テーブルセットはワタシがしただすだよ///」
「「『…(呆然)』」」
私達3人の背中に流れる冷や汗…恐る恐る振り返るとそこにはフランシス様が…
「「『(しまった!!)』」」
フ「フン…先を越されたな。今日は“それ”を言うために来たんだが、13歳の誕生日おめでとうシエル。そしてみんな、私の娘と息子をこれからも頼む」
シ「ありがとうございます」
そう今日は我が主の誕生日
1年で最も大事な日だ
フ「セバスチャン、ネイラ今日は世話になったな」
「『は』」
フ「一つだけ言っておこうと思っていたことがある」
「『ギクッ…』」
フ「滅茶苦茶になった食器とボロボロの庭、黒コゲのキッチンの後始末もしっかりな」
「はい(苦笑」 『ばれてましたか…(苦笑』
フィ「今日はパーティーだー!!」
バ「タダ酒!!タダ酒!!」
今日は本当に楽しそうな坊っちゃんを見れてよかった…
ただ
これからあんなくだらない事件が起こるなんて誰も思っていなかった