第17章 迎えに来たのは
翌朝、天気はとてもよく、とても眩しい日差しが少しまだ夏を感じさせた。
「あっちぃ…今何時だし…」
枕元に置いておいた携帯を見るともう昼頃だった。
少し離れた所に寝ている慶次もまだ起きる様子はない。
昨晩、何の抵抗もなく慶次の布団にぴったりとくっつけて布団を敷くと驚いたような顔でこちらを見て来た。
「なっ、え?なんで?」
「なんでって…よくやらない?」
「やらない!」
は高校生になっても親と一緒に寝ていたことがあったのだ。
自分の部屋があるのにもかかわらず、そこにベッドが置いてあるのにもかかわらず両親の寝室に行って一緒に寝ていた。
ずっと幼い頃かrそうしていたのが癖で一人で寝れなくなってしまったのだ。だから隣に誰かがいないと落ち着かない。
流石にここで抱き枕を出すわけにはいかなかったので隣に慶次がいてくれればいいかと布団をくっつけたのだが慶次は顔を真っ赤にして拒否をした。
「えぇー、嘘ぉ、寝ようよー」
「平成ってこういう事やるの当たり前なの…?」
「どうだろう、私が一人で寝るのが嫌だからかもしれないけど」
「…あっそういうことか」
一人で納得したのかそうかそうかと頷いていた。
「で?いいでしょ?」
「離れようか」
「別にいいよなぁ…」
朝起きたには≪そういう意味≫で誘ったわけではなかったので意味が分からないと携帯をみながらため息をついた。