第9章 ヤキモチ2
「ホントに怒ってない…?
モブリットと別れなくていい?」
まだ少し疑うように
エルヴィンに尋ねた。
「怒ってないよ。
嘘をついて悪かった。」
申し訳なさそうにエルヴィンが
小さく笑う。
「エルヴィン、
モブリットを呼んでこい。
俺の服がこいつのせいで汚ぇだろ。」
「俺に指示をするなんて
リヴァイも偉くなったな。」
「誰のせいでこうなってる。」
汚いと言われたことで、
カコは顔を離そうとするものの、
リヴァイに後頭部を抑えられ
離れることが出来なかった。
「確かにモブリットじゃないと
ダメだろうな。」
そう言って
エルヴィンは廊下に出た。