第9章 ヤキモチ2
「エルヴィン、
その辺にしといてやれ。
こいつが泣き出したら面倒だろ。」
……え?
カコはリヴァイの胸に
押し付けられたまま目を開き、
リヴァイを見上げようとする。
「リヴァイは優しいな。」
先程とは違うエルヴィンの声色に
リヴァイの手ごと
無理矢理頭を動かした。
エルヴィンを見ると
可笑しそうに笑っていた。
「え、ちょっと待って…。
え?何これ。」
全く状況が掴めず、
リヴァイの服を握りしめて
リヴァイとエルヴィンの顔を
交互に見た。
リヴァイは大きく溜め息をつき、
エルヴィンは楽しそうにしている。