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妖怪町.手伝い係

第4章 【妖怪町】旅館


そして僕は何故か宙に浮いている。
つまり、おんぶをされていた。

「ええっ!!いつの間に!?」
「城を出てちょっとしてからじゃよ。リューキ、ふらふらしとったからのう。」

僕はどんだけ考えことをしていたんだ!おんぶされても気づかないってよっぽとだよな。

「そ、そっか。ごめんありがと。もう、下ろしていいよ。」

そういうと朽葉は僕を下ろした。
そして、もう一度旅館を見る。

立派...っていうほどでもなく。ごくごく、普通の旅館だ。

「それじゃワシは帰るぞ。」
「え、朽葉もここに泊まるんじゃないの?」
「阿呆め。ワシはちゃんと帰る場所はあるわ。」

そういうと朽葉はくるっと回転して煙を出して消えた。そこらへんに落ちていた葉が舞う。

僕はぽつんと一人佇んでいた。

取り残された僕は取り敢えず玄関の戸を開ける。

ガラッ

「あのー...今日から泊まらせてもらう長春隆希ですけど...」
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