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もう1人のソロプレイヤー

第1章 剣の世界


「い…いやぁぁぁぁ」

1人の女の子が悲鳴をあげた
それと同時に皆が意識を取り戻し始め
大人数の人はここから出せと騒ぎ始めた

こんなデスゲームなんて聞いたことがない
ここで死んだら現実でも死ぬ?夢でも見てるんだろうか


「お兄ちゃん付いてきて」

葵が小声で囁いてそのまま俺は人がいない所まで来た

「多分あのゲームマスターの言ってることは本当よ」

葵は真剣な表情をしていた

「それが分かったからこそ数十人のβテスター達はもう動き始めた」

「私もゲームクリアのために動き始めたい…」

「お兄ちゃんはどうする?」

急な問いに少し考える…
ここで死んだら現実でも死ぬという考えが脳裏から離れなかった
でも妹を1人で行かせるわけにはいかない…

「俺は…………」

10秒間の沈黙があった








「俺も行くよ…妹を1人にするわけにはいかないしな」

ぽんと手を葵の頭の上に乗せた

「ありがとう!お兄ちゃん!」

俺は命に代えても守らなきゃいけない大事な人がいるからな…

妹の話によるとはじまりの街周辺はすぐに狩り尽くされるから拠点を次の村に変えようというものだった

「私ね1人だったら絶対にこの街から出られなかったな…」

「お兄ちゃんのおかげだよ…」

「俺も葵がいてくれて助かったよ」

俺達ははじまりの街を後にした
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