第1章 剣の世界
「お兄ちゃん?」
気が付くと目の前に葵がいた
でもおかしい…目の前にいるのはキャラではない現実世界の葵だ
でも着ている服は変わってない…
「なんでだ…」
手鏡で自分を見ると現実世界と同じ顔をしていた
顔だけじゃなく身長と体格まで同じだ…
更に茅場晶彦はこう言った
目的は達せられたこのゲームを作ったのは自分が鑑賞するためだと
何を言ってるんだ…
このデスゲームをクリアするためにもがく俺達を見て楽しむのか?
「以上でソードアートオンライン正式サービスチュートリアルを終了する」
「プレイヤー諸君の健闘を祈る」
それを言い残し茅場晶彦なる人の形をしたものは消え空の色も戻った
空は晴れても俺達の心はモヤモヤしたままだった
俺を含めほとんどのプレイヤー達は立ち尽くしていた