第3章 守りたいもの
「うおぉぉぉぉ」
キラーマンティスの近くに行き頭上まで高く跳んだ
滞空時間中様々なことが脳裏に浮かんだ
でももうこれで終わり…そうこの一撃で…
「これでぇぇぇ」
体が落ちると共に斧を振りおろした
地面に着地した時にはキラーマンティスに綺麗な切り込みの後が残っていた
キラーマンティスはしばらくすると砕け散っていった
そして目の前にWINNER表示が出た
周りを覆っていたオーラが消えた
「やった!俺達勝ったんだ!」
勝ったはずなのに後ろから何も声が聞こえなかった
そんなまさかな…
は後ろを振り向いた
振り向くとピナを抱いたまま倒れているシリカしかいなかった
どこを探しても他のプレイヤーはいなかった
「シリカ!」
シリカの所に急いで近づくと眠っているだけだった
眠り状態があるのは知らなかったがもしかしたら傷つけないために誰かが眠らしたんだな…
「転移…フリーベン…」