第3章 守りたいもの
「大丈夫か?」
「少しかすった程度です…まだ行けます」
少しかすった程度にしてはシリカのHPが5分の1減っていた
あのモンスターおそらく50層クラスのモンスターだろう
「ピュイ!ピュイ!」
シリカから少し離れていたピナがシリカに近付きフッと息を吹きかけた
するとシリカのHPは回復していった
「あいつの危険な所は鎌だけだ!」
「それさえ塞げれば何も怖くない!」
そんなことを言ってもあんまり意味がなかった
ほとんどのプレイヤー達は怯えていたからだ
「じゃあよ…鎌を防げるやつ誰かいるのかよ!」
1人のプレイヤーが口を開いた
確かに俺1人で鎌を2つ防ぐことなど無理だ
「ピギャーーー」
キラーマンティスはこっちに突進してきた
どうやら考える時間は与えてくれなさそうだ
突進してきたキラーマンティスは2本同時に鎌を振り下ろした
は2本とも防いだ
「今だ!一斉攻撃しろ!」
プレイヤー達は恐怖を克服しがら空きの背後に回って攻撃し始めた
「ぐっ…」
流石に2本同時は重すぎる
スキルのバトルフィーリングの回復が間に合わないほどHPが減少していった