第3章 守りたいもの
2024年2月24日 第8層フリーベン
俺は息抜きとある目的を持って下の層に降りてきた
もうこの街にはほとんどプレイヤーがいなかった
索敵スキルの効果で近くに3人のプレイヤーがいることが分かった
「ねぇねぇパーティー組もうよ」
「俺達結構強いんだぜ」
2人の男プレイヤーが少女のプレイヤーを壁に追い詰めパーティーの誘いをしていた
「いや、ですから今パーティーは間に合ってますし」
少女は困惑気味に答えた
「ピュイピュイ!」
少女の頭にはモンスターが乗っかっていた
この子はビーストテイマーだろう
「いいから!パーティー組もうぜ!」
1人の男が少女の後ろにある壁を殴った
「所詮貴方達はそれしかできません」
「私にセクハラしたら監獄行きですからね」
少女は強気の姿勢で言った
このゲームには監獄エリアというものがある
主にゲーム内で犯罪をしたプレイヤーや異性にハラスメント行為をした者を閉じ込める
「くっそ〜イラつくな〜」
「まぁ落ち着け」
荒れている男をもう一人の男が止めた
「別に君に危害を加えようとしている訳じゃないさ…だから組もう?」
髪の毛を揺らせながら小さく微笑み歯を見せた
かっこよく止めたと思ったらただのナルシストだった
「なぁその辺にしといてくれないか?」
そう言いながらは少女の前に立った
「この子は俺とパーティー組む約束したから」
「え?」
少女はすごく驚いた