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もう1人のソロプレイヤー

第1章 剣の世界


昨日の宿でのこと

「攻略組に参加なんて絶対にだめだ!」

「何でよ!お兄ちゃんは早くクリアしたいと思ってないの?」

「思ってるさ!けど…けど…」

俺と葵はもめていた
昼間ディアベルという人が同じβテスターとして攻略を手伝ってくれと言うのでボスの部屋探しに協力することを決めた
しかし葵はボスの攻略も手伝いたいと言い始めたのだ

「けど何よ!」

「お前には死んでほしくないんだ……」

「このゲーム内での唯一の支えなんだ…」

「………」

葵はおとなしくなって黙り込んでしまった
クリアしたい気持ちは同じだ
こんなデスゲームなんて1秒でも速く終わらせたかった
でも葵には死んでほしくない
これは遊びじゃないんだ

「俺だって速く終わらせたいと思ってる…でも!」

「いいのお兄ちゃん!私も…私もお兄ちゃんが死ぬの嫌だもん…」

「ありがとな」

葵の同意により攻略組参加はなくなった
でもいつかは参加するようになるだろう
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