第12章 セッターと怒り
大「おつかれした」
全員「『シター』」
孝「…帰るべ!」
先に帰り支度を済ませた孝支が湊斗の元にやってきた
『そーだな』
そして二人で一緒に帰っている、のだが……
孝「『……』」
体育館から正門まで無言の二人_
『あ、あのさ……』
校外に出てやっとで湊斗が口を開く
孝「ん?」
『その……本当に良かったのか? 影山にセッターやらせて…』
孝「あー…まー…仕方ないべ 俺より影山の方が断然上手いし……」
孝支は苦笑しながら答えた
『…ッ!!』
湊斗は急に立ち止まり、孝支は数歩先を歩いてから立ち止まり湊の方に振り返る
『…確かに影山は凄い技術を持ってるし日向との速攻も試せる良い機会かも知れない…けど!!…(セッターってのは…)』
湊斗は手で拳を握りギュッと力を入れ 悔しそうに顔を歪めた
孝「…湊斗……」
『ッ…悪い……俺より孝史の方が…ずっと…悔しい思いとかしてるのに…』
下を向く湊斗__
すると孝史は湊斗の目の前まで戻りそれに気づいた湊斗はゆっくりと顔を上げる
孝「湊斗が謝る事は何も無いべ! 俺より湊斗の方が……
こんな思い何度もしてきてたんだよな……ずっと、ずっと……」
今度は孝支が下を向く…
『まぁ~、俺の場合はこんな身体だからさ、どんなに悔しくても諦めるしかねーけど……けどさ、お前は違うだろ?』
孝「!」
『影山からセッターの座奪い返せよ!孝支の為なら俺、いくらでも練習付き合うべ(^^)b』
孝「湊斗//……おう!サンキューな!(^^)」
湊斗と孝支が顔を合わせ笑う するとそこへ__
?「菅原さん!」
孝「!」
『あ、噂をすれば、影山だ~w』
湊斗と孝支が後ろを振り向くと影山が二人の方に走って来た
影「………今回は俺 自動的にスタメンですけど次はちゃんと実力でレギュラーとります!」
孝「えっ!?(´゚д゚`)」
孝支は驚いた顔をする、すると影山も_
影「えっ!?(´゚д゚`)」
孝「あ いや影山は俺なんか眼中に無いと思ってたから以外で…」
影「?? 何でですか??」
孝「体格も実力も断然お前の方が上だろ?」
影「”経験”の差はそう簡単に埋まるもんじゃないです…‐言‐」
影山は悔し気?な顔で孝史を見る
孝「(;・∀・)」
影「それと……」
孝「『??』」