第3章 心配…
孝史side
『頼むよ、こーし……』
湊斗が上目使いで俺を見る
(俺……湊斗の上目使いには弱いんだよな…)
「はぁ……仕方ないなー」
『ありがとう☆』
嬉しそうに微笑む湊斗
「っ//……けど頼むから無理だけはするなよ?」
『あぁ、解ってるって!!』
ソファーから立ち上がろうとする湊斗より先に立って手を差し出す
『お、サンキュー♪』
差し出した手を湊斗が掴むとそのまま俺の方に引っ張り抱き締めた
『えっ!?、ちょ///こ、こーし?///』
「心配させた罰、だべ//」
『……ごめんな孝史、それから、いつもありがとう…』
湊斗もゆっくり俺の背中に腕を廻してきて
(あー。このまま時間が止まってくれれば良いのに…)
暫くの間俺たちは抱き締め合った
end