第20章 嘘吐き常習犯
薬を飲んで、休んだら少しだけ楽になった_
今の時間
9時30分
『そろそろ行かねーと、試合に間に合わなくなるな…』
フラフラ覚束無い足取りで出かける準備をして、俺は試合会場へと向かう
(病院? そんなの行かないけどw←)
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会場に入る前に、もう一度薬を取り出す
種類はさっきと一緒、ただ量は増やした_
【要注意*薬は用法・用量をしっかり守るように!】
『すぅ~はぁ~、すぅ~はぁ~』
俺は目を瞑り、胸に手を当て深呼吸をする_
(試合終わるまで皆にバレない様にしないとな…)
『さて! みんな何所居るんだか…(;´・ω・)』
中に入ると四面コートの一番奥のコートに黒いジャージを着た集団が見えた
『あれk、ッ…ゴホッ……ゴホッ……』
(黒ジャージ……わかりやすいな…ww)
ゆっくりとみんなの居る方に歩いてく
?「あ!湊斗さん……遅いッス!」
『よ!龍('ω')ノ』
俺に気付いた龍は、すぐさま駆け寄って来た
田「”よ!”じゃないッスよ!」
『悪い 悪い(*´Д`)人』
なるべくいつも通りに振舞う
?「龍の言う通り、遅すぎッスよ 湊斗さん!!」
龍の後ろから夕がやって来た
『あはは~ 寝坊してな…(;^ω^)』
夕「こんな時に…全く!!」
『ごめんな~』
俺は龍と夕の頭をわしゃわしゃ撫で回した_
田/西「「ッ…///」」
?「田中! 西谷!ちょっと良いか?」
試合前の軽い作戦会議をしようと、大地が二人を呼ぶ
『ほら、大地が呼んでるぞ! 先行って来い(^^)』
田/西「「うッス!」」
二人が走って行き、俺もゆっくりと二人の後を追おうとするが…
『ッ…!!』
立ち止まり、右手で左胸を押さえて
『ゲホッ……ゲホッ、ゲホッ………ッ、ハァ…ハァ……ハァ…』
?「おい!湊斗!! 大丈夫か!!(´゚д゚`)」
目の前に居たのは…
『孝支……この位大丈夫、すぐ治まるって!
ママは心配性だな~全く~ww(*´▽`*)』
俺はいつものように笑う
気づかれないように必死に隠しながら…