第20章 嘘吐き常習犯
俺たちが来たのは学校裏の土手っぽい所…
『この辺で良いか!』
旭の手を離し、俺は適当な所に座る
東「…」
『ほら! お前も座る!!』
隣りをポンポン叩き 突っ立ったままの旭を座らせる
東「『……』」
『…………ずっと言って無かったけど………ごめんな』
東「っ…何で湊斗が謝るんだよ… あれは俺の所為で負けて、俺の所為で…お前はっ……」
『違う!! 旭は凄く頑張ってた!
狙われても何度も、何度もトスを呼んで…
なのに………
そんなお前を………
俺は………
追い詰めた……』
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あの日_
『ゴホッ……ゴホッ、ゴホッ…………』
伊達工との試合の日、俺の体調は最悪だった
『なんで今日に限っ、t…ゴホッ、ゴホッ……』
自室を出て、壁に身体を預けながらゆっくりとリビングに移動してソファーに寝っ転がる
集合時間は7時30分_
今は7時10分__
(……二人には言っとかないとダメ…かな?)
俺は寝ながらスマホを取り出し”LI〇E”を開く
湊:悪い、今日遅れて行く
孝:おはよ(^^)なんかあったのか?
大:寝坊か?
湊;はよ! 病院寄ってくる。
孝:体調悪いのか? 大丈夫か? 薬飲んだか?
湊:これから飲む ま、多分大丈夫だべ('ω')ノ
大:分かった 無理はするなよ?
孝:なんかあったら 直ぐに言うんだべ!
湊:二人ともサンキュー( ;∀;) あ、でもこの事は内密に頼むな!
大:了解b
孝:じゃ、後でな?
湊:おう!
『ッ……ゲホッ、ゲホッ!!』
(嘘、ついてしまった…二人にバレなきゃ良いけど…)
それから俺は、重たい身体を無理やり起こす
(食欲ねーな(´・ω・`))
”カサカサ”
薬を取り出す。いつもより種類も量も多めにして飲み込む……
『今日はあと、何回嘘を吐くんだろ……』
静かな部屋でボソリと呟き
ゆっくり目を閉じた_
【薬は用法・用量をしっかり守りましょう!!】