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【黒バス】大嫌いで、大好きで【宮地清志】

第2章 honey * two


「だってこの糞野郎がダメなんだよお父さん!」

「だから俺はお父さんじゃない!」

「じゃ、お母さん。」

「お前を産んだ覚えはない。…や、そもそも女じゃないからな!」

『お父さん』と言うのは大坪に私がつけた仇名だ。
秀徳のみんなを上手くまとめられ、みんなの話をちゃんと聞いてくれる。だからお父さん。
実のところ、別にお母さんでも良かったのだが。

「…あー、大坪。取り合えずそれは置いといて、伝えなきゃいけないことがあるだろ?」

「おっといかん。そうだったな。」

同じく一軍メンバー、木村信介の指摘で大坪がハッと我に返る。

「今日から仮入部すっ飛ばして本入部してきた一年を紹介しようかと思ってな。」

そう言って大坪が視線を移した先には、高身長で緑髪の人と、ヘラヘラとした黒髪の人が立っていた。
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