第41章 伝えたかった思い。
今、『好き』と私に伝えたのは
どちらの赤司くんなのだろう…?
頭は混乱するばかりで
今、目の前にいるのはどちらなのか…
胸がドキドキしていた。
赤司「また…会場で会おう。るり。」
赤司くんはそういうと私の横をすり抜けるように
抜き去った。
るり「待って。」
私のその声に赤司くんは足を止めた。
るり「…赤司くんは…どうして私なんかにそんなに執着するの…?」
赤司「…全てに勝つ僕は全て正しい。そういう事だ。」
そう言って赤司くんは去って行った。
るり「…なにそれ。意味わかんない。答えになってないし。」
思わず溜息がでた。
伝えたいことを伝えられたのか
それはわからないけど
疑問は増えるばかりだった気がした。