第41章 伝えたかった思い。
流れ出る冷や汗に
過剰に波打つ心臓。
髪を切られたとき以上に
衝撃的で怖かったかもしれない。
でも、ここで棒立ちしててはいけない。
私は今日は、
負けない。
同じ過ちは二度と繰り返さない。
るり「賭けに勝ったらなんでも好きにすればいい。でも、私は…私たちは負けない!!!!」
赤司「…。」
るり「私は…赤司くんの事が好きだった。はじめて私を助けてくれたあの日からずっとずっと…今でも好き。でも…今の赤司くんは違う。あの時と違う。私は今の赤司くんを…好きにはなれない。」
赤司「僕は僕であって相違はない。」
るり「違う。全然違う…ねぇ、今日の賭け、私が勝ったら…。」
赤司「…?」
るり「昔の赤司くんに戻ってよ。」
赤司「…!!!」
その時の赤司くんの表情は
驚いているようで…
でも、すごく悲しそうな顔をしていた。