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COLORS☆黒子のバスケ

第37章 永遠の憧れ。


後半に向かっていう事なし。
順風満帆な状態にも関わらず、

私は一人浮かない顔をしていた。

黒子「…神谷さん。」

私は名前を呼ばれてはっと笑顔を作る。

るり「…ん?」

黒子「…無理しないで下さい。」
黒子くんは小さく溜息をつく。

るり「…え?」

黒子「黄瀬くんが気がかりなのはわかります。僕も出来るならベストな状態の彼と戦いたかった。」

るり「…。」

黒子「でも、今ここで甘い顔をして手を抜く事こそ最低の行為です。だから、そんな顔しないでください。」

黒子くんは私の頭を撫でた。

るり「…ごめん。わかってるんだけど…。」

黒子「…神谷さんはご自分が帝光中の男子バスケ部のマネージャーに来た時の事を覚えてますか?」

るり「ん?…うん。」

黒子「あの時、彼は君に厳しく当たっていました。でも、それはイジワルではなかったんですよ。」

黒子くんは優しく笑い私の顔を覗き込んだ。

るり「うん!わかってるよ!あれは…あ…。」

私は思わずはっとなった。

黒子「わかりましたか?じゃぁ、もうそんな顔はしないでください。」

るり「うん。ありがとう。」

私が笑うと、黒子くんもニコっと笑った。

私がやってきたアノ日、
きっと誰もが同情だろうと思っていた。
そこで彼ははっきりと言った。

『同情かなにかっスか?』

はっきり言われると胸に来るものがあった。

彼は私をすぐには認めてくれず、
彼は決して私に甘くはしなかった。

でも、何度だって
私を助けてくれた。



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