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COLORS☆黒子のバスケ

第37章 永遠の憧れ。


~中学時代~

男子バスケ部マネージャーになって数日。
私は少し足と腕が不自由なせいか、

なかなか他のマネージャー達に
仕事を任せては貰えなかった。

むしろ、赤司くんや顧問の先生に任せられた仕事すら、
みんながフォローに入ってくれて、
自分自身でする事が出来なかった。

その心遣いが嬉しいのだけど、
どうしようもない複雑な気持ちになった。

赤司「るり。これを用具室まで頼む。」

るり「はい!」

私はストップウォッチが沢山はいったカゴを受け取った。
案外ずっしりとしており、
私はフラフラと用具室に向かって歩き始めた。

先輩「あ!るりちゃん!それ私やりますよ!」

すかさず、先輩のマネージャーが私に駆け寄る。

るり「い、いえ、大丈夫です。」

先輩「いえ、危ないので…。」

先輩が私からカゴをひょいっと奪い取った。

るり「あ。でも、仕事があるんじゃ…」

そんな私の話しも聞かず、
先輩は笑顔をこちらに向けた。

先輩「よっし!任せてくださいね!」

るり「…あ。はい。ありがとうございます。」

私が頭を下げると、
どこからか、ボールが飛んできて、
先輩の抱えているカゴへ激突した。

先輩「うひゃ!?」

ボールに勢いはなかったものの、
先輩の抱えていたカゴはひっくり返り、
ストップウォッチがばら撒かれた。

るり「あ!」

私がすぐに落ちた、ストップウォッチを拾い集め始めた。

黄瀬「うっわぁ!ごめんっス!まじごめんっス!」
黄瀬くんが走ってきた。

先輩「あ、いいよ。大丈夫。」

先輩も笑顔ですぐにストップウォッチを
拾い集めはじめた。

黄瀬「あ、先輩、そういえば、さっき先生が探してたっスよ。」

先輩「え!?嘘!?うわ、そうだった!先生に頼まれた備品持って行く途中だった。」

先輩は絶望した顔をしていた。

るり「あ、後は私がやります。」

先輩「いやいや、でもるりちゃんはまだ病み上がりだし…」

先輩は困ったような顔をした。

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