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COLORS☆黒子のバスケ

第37章 永遠の憧れ。


それから、第1Q終了間際。

誠凛の得点は重なったが、
さすがに降旗くんに笠松さんのマークには
少々荷が重過ぎるのか無理が出始めた。

第1Q終了のブザーがなり、
私達は戻ってきた降旗くんを激励した。

るり「降旗くん。お疲れ様。」

私はタオルを差し出す。

降旗「おう。ありがとう。」
降旗くんは嬉しそうに笑っていた。

リコ「さて、第2Q!鉄平中心で攻めるわよ!」

木吉「ん!任せろ。」

そして、インターバル終了のアナウンスが入る。
選手達はコートの中へと入っていく。

私はその背中を見つめて居た。

その背中は凛々しくて…
相手は強敵なのに、
負ける気が全くしなかった。

第2Qで
戦況が大きく変わる。

足の不調による、黄瀬くんの交代。
黄瀬くんはゴネているようだったが、
しぶしぶとベンチに戻っていた。

るり「…。」

リコ「るりちゃん。同情しちゃだめよ。」

るり「…え?」

リコ「今、うちにはそういうゆとりないからね。」

るり「…わかってます。」

そうだ。
ここで同情してしまうほうが
きっと黄瀬くんに対して失礼なんだ。

そう頭でわかってても、
心はグラグラと揺れていた。

そのまま誠凛はあっと言う間に
どんどん得点を重ねていく。

もちろん、
海常だって負けていない。

でも、
黄瀬(エース)の抜けた穴はでかく、

第2Q終了までに
誠凛は同点にまで追いついた。

ブザーが鳴り、
インターバルタイムへと入る。

私達は控え室へと戻った。


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