第25章 ラッキー☆アクション
それから何か乗り物に乗るわけでもなく
会話をするわけでもなく
ただブラブラと園内を歩きまわった。
…これがラッキーアクションなんだろうか…。
少しだけ本の中身読んでみたいなぁ…。
るり「あ、あのさ!緑間くん!」
緑間「ななな、なんなのだよ!?」
私が突然話しかけたからか緑間くんはすごく驚いたようだった。
るり「その本、見せてくれない?」
緑間「え!?そ、それはダメなのだよ!」
るり「え!?なんで?」
緑間「えっと…運気が逃げるからなのだよ!」
緑間くんはしばらく考えて思い出したように言った。
るり「え!?…そ、そっか。わかった。」
緑間「う、うむ。」
そして再び沈黙に包まれた。
あぁ。どうしよう。
もの凄く気まずい…。
るり「あの…遊園地来たのに何も乗らないの?」
緑間「あ、そうだったのだよ!ここは遊園地だったのだよ!神谷は何か乗りたいものはあるか?」
るり「え!?何その反応!?…乗りたいものねぇ」
私は考えながら周りを見渡した。
ジェットコースターやお化け屋敷、コーヒーカップやメリーゴーランド。
るり「うーん…どれも楽しそうだなぁ!緑間くんはどれがいい?」
緑間「うーむ…。実はこういう所にあまり来た事がないのだよ。」
るり「えぇ!?うーん…じゃぁ、ジェットコースター乗ってみる?」
緑間「うむ。行ってみるのだよ。」
そうして私達はジェットコースターへ向かった。