第20章 次の一歩※
「……脹相」
「ん?」
「キス…は?」
期待するように、私に覆い被さる脹相にいう。
すると観念したのかゆっくりと顔を近づけてきた。
「はぁ…〇〇。」
仕方がないというように、でもギラギラとした眼差しで、彼は私の唇に吸い付く。
くちゅっという音が耳に響き、恥ずかしさと嬉しさでいっぱいだ。
「気持ちい…」
「………」
舌が絡み合い、どちらのものかわからない唾液を私が飲み込む。
もうすでに頭の中はぼーっとして考えられない。
「もう少し、…触って」
一瞬だけ、彼の手が止まる。
けれど次の瞬間には、鎖骨から肩へと指先が滑っていった。
「……分かった」
その声には、彼自身も少しだけ自制を必要としているような響きがあった。
ゆっくりと脹相の手が降りていき、私のあまり大きくない膨らみに手がかかると、下着の上から優しく撫でるように円を描いた。
「ん…」
「あ…」
「んっ…」
声はあまり出したくはない。そう思ってまた一度口を塞いでもらいたいと彼を見た。
酔いしれるように私を見下ろす脹相は、どこかぼーっとしていて、私はそれに釘付けになる。
「ちょ…そ。大丈夫?」
「ああ」
「みとれてた」
「っ…ん」
見られている。
私が脹相に胸を触られているところを。
それでいて気持ちよくなってしまっているところを。
「み、ないで?」
「それは無理かもしれない。これをやめれば見ないで済むとは思うが?」
「それは…やめない、で?」
「…くそ…」
俺がどれだけの理性を持って抑えているか、〇〇は知らない。
真っ赤に染まった頬、涙で潤んだ瞳で見上げられ、俺はすぐにでもひどく抱いてしまいそうなのに。