第18章 腹は括った
「じゃあ、最初はどうするの?」
「そうだな……」
脹相は少し考えた。
「まずは、こうして抱きしめる」
腕がゆっくり私の背中に回る。
「……うん」
「次に、お前が嫌ではないか確認する」
「嫌じゃない」
「そうか」
少し安心したように、抱きしめる力が強くなる。
「そして、キスをする」
「……うん」
脹相が顔を近づける。
「していいか?」
「いいよ」
唇が優しく重なる。
短いキスのあと、脹相はすぐに離れた。
「大丈夫か?」
「うん」
「本当に?」
「うん。むしろ……」
「むしろ?」
「もう少ししてほしい」
「……」
脹相が息を止めた。
「……分かった」
今度は少しだけ長く、優しく唇を重ねる。
離れたあと、脹相は私の額に自分の額を寄せた。
「〇〇」
「ん?」
「任せてもらえるのは嬉しい」
「うん」
「だが、二人ですることだからな」
「……うん」
「俺だけが進めるのではなく、お前がどうしたいかも、その都度教えてくれ」
「分かった」
私は脹相の胸元に顔を寄せる。
「じゃあ……分からなくなったら聞くね」
「ああ」
「怖くなったら言う」
「ああ」
「嬉しかったら、それも言う」
「……それが一番嬉しい」
「ふふ」
脹相の腕の中で笑う。
「じゃあ、今日はここまで?」
「……もう少し、深くキスをしてもいいか?」
「深く?うん、いいよ?」
「ああ」
脹相は返事をすると、
ぷっくりとした私の唇にまたキスをする。
そうして何度か角度を変えた後
また嫌じゃないかの確認をしてきた。
「大丈夫か?」
「うん…」
トロンとするように、脹相を見つめると、脹相は私の頬に手を沿わせた。
「少しだけ、口を開けてくれ。嫌なら閉じて構わないから。」
「え?うん」
少しだけとはどのくらいだろうかと思いつつ
息を整えながら少しだけ口を開くと
また脹相の唇によって塞がれる。