第15章 キスした後の顔
「……また赤くなった」
「脹相のせい」
「そうか」
脹相は嬉しそうに笑った。
「なら、もう少しこの顔を見ていたい」
「……ずるい」
「何が?」
「そんなこと言われたら、隠せないじゃん」
「それなら」
脹相がそっと手を握る。
「隠さなくていい」
その言葉に、私は小さく笑った。
すると脹相はまた私の顔を見て、苦しそうに眉を寄せる。
「……やはり駄目だ」
「また?」
「ああ」
「今度は何?」
「笑った顔まで可愛い」
「……もう知らない!」
私は真っ赤になって、脹相の肩に顔を埋めた。
その瞬間、頭の上から小さな笑い声が聞こえた。
「……本当に、可愛いな」
どうやら今日は、脹相の方が先に限界を迎えそうだった。