第14章 寝ている脹相にキスしたくなる
どうやら満足したらしい。
脹相は数秒じっとしていた。
そして、ようやく小さく息を吐く。
(……助かった)
けれど、まだ起きていることは隠しておく。
今さら目を開ける勇気がない。
やがて私の寝息が穏やかになっていく。
脹相もようやく肩の力を抜いた。
(……明日、どういう顔をすればいい)
そんなことを考えながら。
脹相は結局、分からないまま夜を過ごした。
翌朝、〇〇が目を覚ましたとき。
「……おはよう」
「おはよう、脹相」
目が合った瞬間。
脹相の耳が真っ赤になった。
「……どうしたの?」
「……何でもない」
そう言いながら、昨夜のことを思い出しているのが丸分かりだった。