第1章 告白
「……脹相」
「ん?」
「これからも、いっぱい触れていいよ」
その瞬間、彼が少しだけ目を見開く。
「……本当に?」
「うん」
脹相はしばらく私を見つめていた。
そして、今までで一番嬉しそうに笑った。
「……分かった」
繋いだ手を、もう一度しっかり握る。
「大切にする」
その言葉は、告白のときと同じだった。
けれど今度は、約束のように聞こえた。
長い間、胸の奥にしまっていた想いを。
これからは隠さなくていい。
手を繋ぐことも。
頭を撫でることも。
隣にいることも。
全部、「好きな人」として。
脹相はその夜、いつもより少しだけ長く私の手を握っていた。