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呪術廻戦〜脹相〜

第23章 脹相〜私の特等席〜



「……」

 落ち着かない。

 妙に心臓がうるさい。

「脹相、私がここ座ってると邪魔?」

「……そんなことはない」

「よかった」

 あなたはそう言って、少しだけ身体を後ろへ預ける。

「……っ」

 脹相の肩がわずかに跳ねた。

「どうしたの?」

「何でもない」

「そう?」

「ああ」

 あなたは気づかない。

 ただ楽な姿勢を探しただけ。

 けれど脹相にとっては大問題だった。

 肩が自分の脚に触れている。

 体温まで伝わってくる。

 さっきまで何ともなかったはずなのに。

 急に意識してしまう。

「……」

 脹相は深く息を吐いた。

 落ち着け。

 ただ一緒にテレビを見ているだけだ。

 あなたは何も考えていない。

 だから自分も、何も考えなければいい。

「……」

 そう思うほど。

 意識してしまう。

 
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