第4章 責務
「ずっずっずるっ」
「すぅぅぅ…はぁぁぁぁぁ」
引き抜くとほっとした様子が伝わってきた
身体をベッドの上に横たえてやると脚を引き寄せ縮こまる〇〇〇の姿に太い針が胸に突き刺さるような痛みを感じた
「すぅぅぅ…はぁぁぁ」
「すぅぅぅ…はぁぁぁ」
必死に酸素を身体に送り込んでいる
背中をさすり全身をさすってやりたいが今はきっと触れられたくないだろう
〇〇〇を残し、冷えた頭と心のまま水をとりにいく
「はぁぁぁぁぁ」
激情に呑み込まれた……
連想した『ヤツ』がやりそうなことを自分がやっている
汚い感情で汚い手で汚いモノをねじ込む……
自分を嫌悪する感情とそれでも譲れない気持ちがないまぜになった理解できない心情
それを抱えたまま水を持ってベッドに戻る
数口飲み〇〇〇に渡そうと視線を落とすとグッタリして少しも動けないという様子に口移しで水を飲ませる
表情が緩んでうっすら笑顔を見せる
口をぱくぱくして催促してくる。また口移しで飲ませる。美味しモノを口にしたような顔をして深い呼吸をする
「すぅぅぅ…はぁぁぁぁ」
さらにもう一口とぱくぱく、すぐに答える
瞼がピクつくが開かない
ぱくぱく
さらに催促する唇に少しだけ自分を取り戻し水を含ませてやる。ゆっくり嚥下した反動でうっすら目を開ける。ぼんやりした視線が向けられる
「あっ、さとるだぁ」
気だるそうな声で呼び、ニヘラと笑う
〇〇〇が手を伸ばしてくるから受け止めてふんわりと包み込んでやると〇〇〇の頬がさらに緩む
「ふふっ、さーとーるー、やっと呼べたぁ、よかったぁ」
「……………」
「さーとーるー、聞こえるぅ?」
「……うん」
「さーとーるー、だーいすき、ふふっ」