第4章 責務
☆☆☆が戻ってきた
「お待たせいたしました。一通りの検査は終わりました。身体の状態はとてもよいとのことです。今後はタイミングを見て人工受精、着床の運びとなるそうです。数回行ったのち着床しなければ体外受精を考えましょうとのことです。
ですので、わたくし…しばらく東京で暮らすことにいたします。病院へ何度も通わなければなりませんしストレスも妊娠にはマイナスに働くでしょう」
「東京に住むツテはある?」
「それはわたしが……」
件の彼が手配してくれるらしい
彼が早速動きたい、レンタカーを手配したいと言うので動きやすそうなところで車を借りることに。そこまで送って別れる。
「☆☆☆、大丈夫?」
「はい、わたくしの未来のためでもありますもの…しっかりお役目果たさせていただく所存です。」
うん、いい顔してる
「悟さん、ありがとうございます。ご提案感謝いたします」
丁寧に頭を下げる
「こちらこそ、ありがとう。困ったことがあったらなんでも相談してね」
ウマいこといってよかった…
それにしても結構時間取られるなぁ
コレ、授業、引率、任務に雑務……〇〇〇 との時間を削られるのはめちゃめちゃしんどい…あとどれくらい一緒にいられる?あとどれくらい〇〇〇 に触れられる?
「あーしんどっ……」
駐車場に車を停め部屋に向かう
「ガチャ」
玄関を開けるとすぐ〇〇〇 と目が合う
「ただい……」
どんっ
〇〇〇が飛びついてくる
首元に顔を埋めて
「おかえり……」
「熱烈なお出迎えありがとっ」
抱きつかれた喜びと混乱した頭のまま首元に唇を寄せる
「どうしたの?」
「どうもしない……」
なんだろね…
「教えて?」
「…夜中に帰って来た時、気がついてたのに手に触れてたのに眠りの淵から上がってこられなかった…悟の顔見たかった…のに」
はぁぁ、かわいいこと言ってくれる
「顔埋めてたらご尊顔、崇めないでしょ?」
「うん…」
「泣いてるのぉ?」
茶化してみる
ずずっと鼻をすする
「ねぇ顔見せて?おかえりのちゅぅしてよ」
抱きついたままの背中をゆっくりさすりながら言ってみたら
「おかえり」
崩れた笑顔でちゅっとしてくれた
ねぇ、今までこんなことなかったよね?
なにか気づいてるの?
なにが起こってるのかわかってるワケじゃないだろうけど