第4章 責務
午後から来客アポイントがある
嫌なタイミング
「悟さん、ご無沙汰しております」
許嫁の☆☆☆
優秀な?跡取りを産み出すためだけの結婚
家同士の利害が一致して親が決めた契約
「お忙しいのにお時間作っていただきありがとうございます」
最後に会ったのは☆☆☆が中学生の頃
歳も離れていてさらに現実味がなかった
現在22歳
大人になってそれなりに美しく成長している
広い校内を歩きながら話をする
「久しぶりだね、元気そうで……」
一応、大人な対応を
「悟さんもお元気そう、ふふっ」
〇〇〇 に愛されてるもんでね
「悟さんにお願いがあって参りました」
「お願い?なにかなぁ」
「許嫁の解消をお許しいただきたいのです」
俺だってできるモノならそうしたい
なぜ?と聞いてみる
「幼少の頃よりの想い人がおります……気持ちが通じ合っていて彼と結ばれたいと思っております。ですが、これはわたくしのわがままな考えで、五条家ならびに悟さんにとっては不利益なお願いであることも承知しております」
わかるよ、その気持ち…
〇〇〇 を思い浮かべる
重ねて問う
どんな人?
「………」
言いたく無いのか。あぁ、言いずらいのか。後々どうされるかわからないからね
「大丈夫、誰にも言わないし何もしないよ、安心して。僕たちはお互いこの契約を望んでいないんだ。僕にも大切に想う人がいる。思いも通じ合ってる。君の提案は願ったり、叶ったりなんだ」
深刻だった表情がパッと明るくなる
それでは…と話し始めた
「家に仕えている方です。彼のご両親も家に仕えてくれていまして幼馴染のような方です」
「と、言うことはこの契約(許嫁)の主旨は理解しているよね?」
「はい……」
「彼はいくつ?」
「5つ年上で27歳です」
「そう…どんな人?」
「とても優秀な方で特に数字や経済に長けている方です。おかげでうちの家もかなり助けられているようです」
「そう。それは頼もしい」
「本当にできるかどうかわからないけど一つ提案したい。聞いてくれる?」
たった今閃いちゃったんだけどできるのかなぁ?
「……はい、どのような」