第2章 【零不兎】お題 熱
刃を覆う部分が透明な鎌やった。
「こん中に好きなパーツを入れられるんや!これを新作鎌として売り出すえ!!」
あすかと姉はきらきらと瞳を輝かせた。
「涼しげで夏にぴったりだね!」
「うちらもパーツのアイデア、じゃんじゃん考えるどす!」
俺は誇らしげに鎌を天井に掲げた。
後日、俺たちはりんねはんに、透明鎌を特別にタダで使わせてやった。
いつもは何かしらかクレームが来るんやが、今回は珍しく好評やった。
ただ、「俺は別売りパーツはいらん。鎌本体を安くしてくれ。」とのことやった。
試行錯誤して売り出した結果、透明鎌は見事ヒット商品になった。久々に見た「黒字」という単語に、俺たちは胸を躍らせた。
まだまだ暑い日は続くやろが、三日月堂は負けへんで!!