第2章 【零不兎】お題 熱
小型扇風機や冷却タオルなど、あらゆる熱中症対策グッズが完備されておった。
「費用まかなってもろて、ほんまにすんまへんなぁ。」
深々と頭を下げる姉に、あすかはいえいえとわろた。
いつもより快適やった。おかげで仕事もはかどった。
休憩時間、あすかは手作りの寒天まで持ってきてくれはった。中にキウイやみかんがごろごろと鎮座しておった。
「ここまでせんでもええとちゃう……?」
俺は戸惑って、寒天を受け取れへんかった。
すると、あすかはスプーンで寒天をすくい、笑顔で俺の前に差し出した。
「なっ……!できるかボケカス!!」
唐突なあーんに、俺は拒絶反応を示してしもた。
「ごめん……。」
俺が寒天嫌いやと思うたあすかがシュンとしてもうたから、俺は慌ててスプーンに食らいついた。
「……うまっ!?」
想像以上に味が良く、素っ頓狂な声が出た。
俺はスプーンを受け取り、寒天をパクパク食べ始めた。最後の一口を飲み込んだ瞬間、頭に電流が走った。
俺は歓喜にわなわなと体をふるわせ、大声で叫んだ。
「これや!!」
あすかと姉はポカンと口を開けおった。
俺は急いで作業に取り掛かった。できあがったのは、