第2章 【魔狭人】悪魔として、恋人として
「裁判官、だそうだ。」
僕は驚いた。毎日一生懸命勉強していたのも納得がいく。
ただ……。
「裁判官。悪を裁く仕事。あすかは僕と……悪魔と一緒にいるべきなのか……?」
葛藤する僕をなだめるように、りんね君は僕の肩にぽんと手を置いた。
「いや、むしろ逆だ。あいつはお前がいたから、夢を見つけられたんだ。」
「え……?」
「悪魔は悪が美徳とされる世界で生きている。あすかは悪魔をどう裁くかに興味を持った。
裁判官は中立、つまり、被害者にも加害者にも寄り添わなければらない。
両方の生き方に向き合える裁判官になりたい。本人はそう言っていた。」
真実を知って、僕は茫然としていた。
「あすかのこと、幸せにしろよ?」
りんね君はそう言い残し、霊道へ消えていった。